《 コンセプト 》
「どこにもないジージャンを作りたい」と考え、1stと2ndタイプを掛け合わせて作ったデニムジャケットです。身幅を狭く、着丈を少し長めに設定して現代的なシルエットに調整してあります。
フロントのポケットは利便性を考慮し両側に配置しています。物の出し入れがしやすいようあえてフラップは取り付けていません。ここは「大戦モデル」*¹を参考にしました。ポケット口にはシーンズの裾と同様にウネリが出るよう、チェーンステッチ*²の裾縫いミシンで縫製しています。むき出しのリベットとの相性が抜群です。
またデニムジャケットの弱点である収納の少なさを補うために、内ポケットを設けています。このポケットは糸付けボタンにて取り付けてあり、身頃に縫い付けられていないので表から見た時には内ポケットが付いているようには見えません。脱着が可能ですので、インナーへの色移りを気にされる方は取り外して着用してください。
背面は生地同士の縫い合わせをあえて取り入れた「Tバック」*³スタイルです。これがシンプルな背面へのアクセントとなっており、あるのと無いのでは見た目に大きな違いが出てきます。
451-STANDARDと生地、ボタン、リベット、糸、縫製などの細かな仕様も合わせています。セットアップで着用頂く事で同じように経年変化を楽しんで頂けます。
*¹大戦モデルとは・・・第二次世界大戦による物資不足の影響を受け簡素化されたモデルの事。
*²チェーンステッチとは・・・裏から見るとチェーンのように見えることから名づけられた縫い目のこと。環縫いともよばれます。
*³Tバックとは・・・背面の縫い合わせ部分がTの字に見える事から名づけられました。生地の取り都合の関係から大きなサイズは背面に縫い合わせが必要だった為に生まれたデティールです。
<Made in JAPAN 日本製 内田縫製>
《 生地 》
15oz セルヴィッジ 綿100%
糸番手 経:6 緯:6
糸染 経:インディゴ100% 緯:生糸
綿産地 アメリカ+オーストラリア綿混
インディゴのみで染色された経糸を弱テンションで織りあげた15ozのセルヴィッジデニムを使用しています。整理加工*⁴を施していない「生機(キバタ)」と呼ばれる生地で、凹凸のあるゴワゴワとした質感に加え、毛羽が残っており、脇線の捻れが大きく出る特徴があります。
着用を続けると表面の毛羽がとれ、濃い目のインディゴから綺麗な水色を経て、やがて白へと点落ち*⁵していきます。
※この製品は生地の特性上色落ちが激しい製品です。取扱にはご注意下さい。
*⁴整理加工とは・・・生地のねじれを防ぐ「斜行防止加工」、洗いによる縮みを防ぐ「防縮加工」、表面の毛羽立ちを焼きとる「毛焼き加工」など、生地を扱いやすく、穿きやすくする加工のこと。一般的に販売されているジーンズの大半はこの整理加工が施してあります。
*⁵点落ちとは・・・生地表面の凸部分が擦れる事で発生する色落ち。タテ落ちのように線状の色落ちでないため為、「タテ落ちではない色落ち」と表現するのがわかりやすい気がします。
《 仕上げ 》
ワンウォッシュ(一度洗濯してありますので、大きく縮む事はありません)
《 UCHID HOUSEIからのコメント 》
後半2枚の写真は約5か月間弊社スタッフが着用した1st-2nd type DENIM JAKET試作品の写真です。試作品ですのでポケットの形やシルエット、縫製仕様が若干異なります。現在はここからさらに改良を加えた物を販売しております。初期の濃いインディゴの色が落ちてきて鮮やかなブルーへと変わり始めたころです。着用日数のわりには腕部分のハチノスが強く出ているのが印象的です。これからのさらなる経年変化に期待です。
《 ご購入前にお読みください 》
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