Manual【ジーンズの取り扱い方法について】

 

よくお客様にどうやって洗濯すればいい?どのくらいの頻度で洗濯すればいい?と聞かれます。この記事はそんなお客様の疑問を解決するための物です。

 

「なぜジーンズは経年変化するのか?」そのメカニズムをご理解頂く事でジーンスを穿く事がさらに楽しくなると思います。

 

このページでは「ジーンズはなぜ経年変化をするかのか」を順を追って超簡単に説明させて頂きます。

 

 

►そもそもジーンズとは?

デニム生地を使って作ったパンツの事です。

弊社のジーンズは全て綿100%、シャトル織機によって織られたセルヴィッジ生地を使用しています。セルヴィッジとは生地端のほつれ止めの事で、ジーンズの脇(アウトシーム)に用いられます。

赤いラインが走っている、いわゆる「赤耳」が最も有名です。

 

<赤耳のセルヴィッジデニム生地>

 

 

►デニム生地とは?

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で形成された綾織りの生地です。

一般的なジーンズは経糸のみインディゴで藍色に染められています。緯糸は無染色の白です。

 

<経糸をほどいた写真>

 

 

►なぜジーンズは藍色から白色へと変化していく?

インディゴ染めはとても良く色が落ちる染め方です。また経糸一本一本が完全に中まで藍色に染まっていません。この状態を中白(なかじろ)や芯白(しんじろ)などと呼んでいます。この経糸の表面の藍色が削れて中の白色が露出する事で、ジーンズが白っぽく変化していきます。

 

<生地断面の拡大写真>

 

 

►何をしたら色が落ちる??

ジーンズが濃い藍色から白っぽく変化していく要因は主に二つあると思っています。

 

①洗濯によって色が落ちる

インディゴ染めはその特性から、とても色が落ちやすい厄介なものです。洗濯する度に色が薄くなります。濃いジーンズの洗濯に使用した水は藍色になるくらいです。(これがジーンズのおもしろいところでもあり、欠点でもあります。色が落ちないジーンズは面白みがないと私は思います。)

 

<リジットのデニム生地を水洗いした写真>

 

②着用によってこすれた箇所の色が落ちる

着用によってできたシワの凸部分、縫い合わせの凸部分、良く触る部分などの表面のインディゴが削れる事でも色が落ちます。

そして穿く人の体形や穿き方の癖によってシワの入り方が異なり、色が落ちる部分は変わってきます。ジーンズを育てて、自分だけの一本を完成させる楽しさはここにあります。

 

<着用によってできたヒゲやアタリ>

 

 

どのような色落ちを目指すかによって取り扱い方法は異なる

洗濯頻度、着用方法によって経年変化は人それぞれです。

下記は色落ちをある程度コントロールするための取り扱い方法です。

※生地、着用頻度、洗剤、乾燥方法、気候などなど様々な条件がある為、あくまでも参考程度としてお読みください。

 

①シワをはっきりと出したメリハリの効いた色落ちをさせたい方 

基本的に洗濯はなるべく控えてください。頻繁に洗濯をすることで生地が柔らかくなり、シワが出来難くなります。硬さを出すために糊付けをするマニアの方もいます。また色も全体的に薄くなる為、メリハリのついた色落ちになり難いです。ただし汚れた場合や匂いが発生した場合には洗濯をしてください。我慢しすぎると生地の色も黄色っぽく変色してきますし、周りの人の迷惑にもなりかねません。

 

②別にシワをはっきりと出さなくても良い方

何も気にせず着用、洗濯をしてください。洗濯の頻度が多ければ綺麗なライトブルーのジーンズになります。ただし洗濯の回数があまりにも多いとすぐに色が薄くなります。

 

 

◆まとめ

理想の色落ちをイメージして、よく観察しながら着用と洗濯をしてみてください。ふとした瞬間に必ず変化が現れている事に気づけるはずです。「シワが入って筋ができた」「少し色が薄くなりすぎたから洗濯回数を減らそう」「生地が黄色っぽくなったから洗濯の頻度を増やそう」このように観察を繰り返す事で、どうやって穿いたら自分の目指す色落ちに近づけるか何となく感覚がつかめてくると思います。

 

結局、「自分のジーンズは自分の好きなように穿いて下さい。」というのがUCHIDA HOUSEI からの提案です。経年変化を意識して、楽しんで穿いて頂ければ数年後には必ず自分だけのジーンズが完成しています。

 

 

以下はUCHIDA HOUSEIが勧めるジーンズの洗濯・乾燥方法です。

 

◆洗濯について

蛍光剤、漂白剤の入っていない物を使ってください。急激な色落ちを防ぐためです。

UCHIDA HOUSEIはボタン・ファスナーを閉じて裏向きにして洗う事を推奨していますが、これは洗濯層の中で擦れて出来る色落ちを防止するためです。とらえ方によってはこれも経年変化の一種ですので、どちらでも構いません。

折り癖がつかないよう、洗濯が終わったらなるべく早く洗濯機から出してください。

 

 

 

◆乾燥について

革パッチや生地の縮みの原因になるので長時間の乾燥機での乾燥は絶対にしないで下さい。基本的には乾燥機を使用しないのが無難です。天気のいい日を狙って洗濯し、天日に当てて「カラっと」乾燥させる事が一番気持ちいいと思います。

UCHIDA HOUSEIはジーンズを干す際に、型崩れや日焼け防止の目的でボタン・ファスナーを閉じて裏向きにして干す事を推奨していますが、必ずお守り頂く必要はありません。(日焼けや型崩れはよっぽどでない限り起きないため)

ある程度のシワを伸ばしてセルヴィッジ部分をしっかり割って倒しておけば充分です。

 

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